2017年04月20日

言霊の華 第四二六号



『渡部昇一先生逝く』

渡部昇一先生が身罷(みまか)れました。八十六才です。二十代の頃から先生の書物に親しんできた者として心より残念であり、哀悼の意を捧げたいと存じます。

次回の季刊誌「美し国」の対談を予定しお手紙を書こうとしていた矢先でした。時々セミナーやパーティー、会合でご一緒することがあり、その度に渡部昇一先生は「かなり弱ってきておられるな、急がなければ」と思っておりました。


先生のお人柄は山形県人でもあってか、とても大らかで優しく氣さくでいらっしゃいました。しかし、その論文における論説、論理、論調はとても鋭く、「知性の光」そのものです。私もこれまで色々な著書に触れてきましたが、どれも心の根底に響くものばかりでした。

『知的生活の方法』から始まって『人間らしさの構造』『日本史から見た日本人』シリーズ、『日本の世紀の読み方』『かくて日本史は甦る』等々。どれ一つ取ってもそこには豊かなる見識、良識が散りばめられております。日本の保守派陣営にはかり知れないほどの影響をもたらして下さいました。私のような思いを持った人は沢山いるに違いありません。


この数日間体調を崩されていたとのこと。朝鮮半島情勢も、中国、米国情勢、シリアをめぐる米露情勢も国内外のあらゆる問題を全て把握され憂慮されていたであろうことは察しがつきます。どのような思いで我が国を見つめ未来を祈られたことでしょう。我々の日本は多くのご先祖、偉人、賢人たちがこの日本のために働き祈って来られたのです。

また一人、知の巨人が逝かれました。そういう方々が死しても尚、皇國(スメクニ)の行く末と天皇、皇室の弥栄、日本及び世界人類の平和のため、あの世でも一所懸命働いておられるのです。どれだけこの日本のことを真剣に思い続けておられるか。それは先の大戦で亡くなられた英霊たちは殊更でしょう。


現在(いま)のこの日本をじっと見ておられる。守ろう守ろうとされている。私はそのご意志(遺志)をこの身体でこの人生に連動させて生きています。我々がこの歴史を見ているのではなく、逆に歴史や先人たちの方から見られているのです。

一昨年身罷れましたアサヒビールの名誉顧問で美し国の最高顧問だった中条高徳先生、立派な愛国者でした。このような方々の魂は死しても尚護国の神となり、我らの身近におられるのです。

合掌 かむながらありがとうございます

菅家 一比古

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【美し国「なでしこオピニオンの会」発足記念会】

日程:5月22日(月)18:30〜20:30
  
会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(有楽町・外国人記者クラブ)

【詳細・お申込み】 
http://kokucheese.com/event/index/458227/

【参加費】

★美し国会員 1,000円
☆一   般 2,000円

※懇親会の希望者が多いので、広い会場に変更しました。
 ご希望の方は事務局までお問い合わせください。(予約制)


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★平成菅家廊下・翔塾★

「総合人間力」の向上とリーダー育成

■東京 第10回 勉強会

日時:4月28日(金) 18:30〜20:30

会場:神楽坂セミナールーム

参加費:志(3,000円程度) 

懇親会:参加ご希望の方はお申し込みの際お知らせください。

お申込み:美し国事務局まで

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■名古屋 第8回勉強会

日時:5月30日(火)18:30〜20:30

会場:ウインクあいち 903(定員80名)

参加費:志(3,000円程度) 

懇親会:参加ご希望の方はお申し込みの際お知らせください。

お申込み:美し国事務局まで
posted by 事務局 at 10:45| Comment(0) | 言霊の華

2017年04月13日

言霊の華 第四二五号



『自然が支えた日本文明』

前回日本文明の話をしました。今回は更にそれを深めて話したいと思います。

私は古神道家として自然と触れ合う機会が数多くあります。幼い時から自然の神秘力を強く受けてきた私です。遠くに見える山や丘、島、夕陽に輝く釧路の海、自転車で行ける釧路湿原、そこを飛び跳ねていくエゾリス、キタキツネ、エゾシカたち。優雅に飛来する丹頂鶴。

咲き乱れるスズラン、くろゆり、エゾユリ、名前も分からない夥しい数の高山植物たち。厳しい自然環境でありながらも美しい自然。


私が未だ五才の頃だと思いますが、釧路からデコボコ道を車で二時間近くかけて行った摩周湖をはじめて見た時の衝撃は忘れられません。次から次へと色が変化していく湖に魅せられ、身体が金縛り状態になってしまい動けなくなったのです。

しばらくしてから私を呼ぶ家族の声が聞こえましたが、身体も動かないし声も出ません。そこで、家で働いていた若い衆の一人が、私の襟のあたりを掴んで引っ張って行ってくれました。私は子ども心に「何モノかがおわします」体験をしたのです。

それから今日に至る迄、数々の神秘体験を重ねてきました。全て、五才の時のあの摩周湖の出来事が原点となっているのです。あの体験が原体験となって私の心のレセプター(鋳型)をつくったのでした。


「限りなく自然を愛する」傾向は私の息子にも受け継がれているみたいで、息子が三才の頃、車で中央高速道路を走っていた時、「お父さん、ここ田舎?」「うん、田舎だね」「僕ね、田舎が好きなんだ」と言いました。三才が言っている田舎の意味はきっと、緑が豊かで自然が豊かと言う意味でしょう。

生物学者で昆虫学者の養老孟司先生に拠りますと、幼少年期を田舎で過ごした経験を持った人は、学問に対する習熟や発達、研究が都市部の人間とは著しく違うということです。

なるほどと思ったのは、確かにノーベル賞受賞者二十四人の内、二十一人が自然科学部門です。そして多くが地方出身者です。


大自然生命は人間を目に見えない領域へと誘います。「顕(あ)らしめてやまないもの」の根源領域へと誘います。古神道の世界も先端科学の世界も皆「顕らしめてやまないもの」との出会いであり、一体化、一元化、融合に他なりません。

日本を支え続けてきた自然生命。我々は、このナチュラルホームを決して破壊したり、忘れたり、捨て去ったりしてはならないのです。

合掌 かむながらありがとうございます

菅家 一比古

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【行事案内】★申込受受付中★
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【みすまるの宮 例大祭】

日時:平成29年4月22日(土) 11:00〜16:00 (受付:10:20〜)

■講演 11:00〜12:15  講師:葛城奈海 『国と自然を守る』

■例大祭 12:30〜13:45  斎主:菅家一比古

■直会 14:00〜16:00   

参加費:7,000円(玉串料・直会代含)

会場:東京都杉並区久我山4−50−36
菅家 一比古宅(菅家庵)
(京王井の頭線「久我山駅」北口徒歩5分)

お申込み:下記美し国事務局まで

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【美し国「なでしこオピニオンの会」発足記念会】

●日程:5月22日(月) 
    18:30〜20:30
  
●会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)

【詳細・お申込み】 
http://kokucheese.com/event/index/458227/

【参加費】

★美し国会員 1,000円
☆一   般 2,000円

※懇親会の希望者が多いので、広い会場に変更しました。
 ご希望の方は事務局までお問い合わせください。(予約制)


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★平成菅家廊下・翔塾★

「総合人間力」の向上とリーダー育成

■東京 第10回 勉強会

日時:4月28日(金) 18:30〜20:30

会場:神楽坂セミナールーム

参加費:志(3,000円程度) 

懇親会:参加ご希望の方はお申し込みの際お知らせください。

お申込み:美し国事務局まで

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■名古屋 第7回勉強会

日時:4月20日(木)18:30〜20:30

会場:ウインクあいち 903(定員80名)

参加費:志(3,000円程度) 

懇親会:参加ご希望の方はお申し込みの際お知らせください。

お申込み:美し国事務局まで
posted by 事務局 at 12:12| Comment(0) | 日記

2017年04月06日

言霊の華 第四二四号



『モノづくり日本の祈りと祀り』

アメリカの国際政治学の権威でハーバード大学の教授でもあったサミュエル・ハンチントン博士は、世界文明のカテゴリーを約7つに分類し、その1つに堂々と「日本文明」を挙げていました。

名著である『文明の衝突』『第三の波』等は、まさに予言の書と言っても良いでしょう。今日のイスラムの問題、中国の台頭による国際的緊張の到来を言い当てています。


さて、世界に出現した代表的な文明の1つである「日本文明」の特殊性とは一体何でありましょう。

先ず日本はどの文明よりも雪国であること。中部地方、北陸、東北、北海道地方は、年間3〜4ヶ月も雪に閉ざされます。北海道の私の故郷などは5月末、6月初旬に漸く桜が咲く程寒冷な地です。子供心の記憶と実感では、1年の半分が冬です。


さて、雪国の地方に共通しているのは、その多くが豊かな縄文文化を持っているという点です。1年に数ヶ月も雪に閉ざされた人々はどのような生活を送っていたのでしょう。

土器の製作、勾玉づくり、狩猟のための道具づくり、機織(はたおり)道具づくり、農機具づくり、土偶づくり、子供たちのための遊具づくり。

そうです。モノづくり日本の原点はここにあったのです。6、7千年前の縄文期の頃より「モノづくり日本」の姿と元型があったのです。そして大切なのは「モノづくり」に「祈り」と「祀り」があったことです。

古代縄文人は一切の自然は神の化身、姿として捉え、狩猟で獲た獲物も山や海の幸も全て神からの恵(巡)み(霊)として捉えていました。


今年も桜の美しい季節がやって参りました。満開を迎えた桜はその後容赦なく散って逝きます。しかし桜は死んだのではありません。また来春、同じ場所で同じ木にいのちは蘇ります。

日本人は縄文の頃からハッキリとした循環思想を持っており、生命の不滅を信じていました。そのためにも(循環する)しっかり生命をあの世に送ってあげるために祭祀を行ったのです。しっかりあの世に送ってやらなければ、しっかりこの世に戻って来れないのです。即ち循環が止まってしまうのです。


「モノづくり日本」の原点にあるのは「モノ」を単なる物質と観ておらず、生命(いのち)と捉えていたところです。貝塚はゴミ捨て場でありません。合同祭祀場です。

包丁塚、筆塚、針塚、箸塚、人形塚、包丁供養、人形供養、箸供養、針供養等々を見ても分かるように、全て生きているものとして捉えているのです。「勿体無い」と言う言葉も、物体では無い、それは生命(いのち)であると言う意味なのです。

日本文明の本質はそこにあることを世界に明らかにし、発信しなければなりません。東芝の失敗はその原点を忘れたことにあると思います。原発ビジネスで儲けようなどは、神さまの大御心から遠い氣がするのです。

合掌 かむながらありがとうございます

菅家 一比古

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【みすまるの宮 例大祭】

日時:平成29年4月22日(土) 11:00〜16:00 (受付:10:20〜)

■講演 11:00〜12:15  講演:葛城奈海 『国と自然を守る』

■例大祭 12:30〜13:45  斎主:菅家一比古

■直会 14:00〜16:00   

参加費:7,000円(玉串料・直会代含)

会場:東京都杉並区久我山4−50−36
菅家 一比古宅(菅家庵)
(京王井の頭線「久我山駅」北口徒歩5分)

お申込み:下記美し国事務局まで

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【美し国「なでしこオピニオンの会」発足記念会】

●日程:5月22日(月) 
    18:30〜20:30
  
●会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)

【詳細・お申込み】 
http://kokucheese.com/event/index/458227/

【参加費】

★美し国会員 1,000円
☆一   般 2,000円

※懇親会のお席は満席となりました。お申込みありがとうございました。
posted by 事務局 at 13:41| Comment(0) | 言霊の華