2017年06月14日

言霊の華 第四三四号



『本物の謙虚さとは』

「主なる神(父)が全きであるように、あなた方も全きでありなさい」

これは聖書の中の一節です。欧米のキリスト教原理主義はこの一節に示されている如く、絶対善の元に善悪闘争に明け暮れてきました。

そして、神の如くの権能を持ったような英雄が出現しました。アーサー王、ナポレオン、ビスマルク、ヒトラー等がそれです。キリスト教以前は、アレキサンダー大王、ジュリアス・シーザー、カルタゴの英雄ハンニバル等々がそうで、英雄出現の土壌は父性原理世界に既に存在していたのでした。


日本には元々、完全、完璧なる唯一絶対なる神は存在しておりません。日本の深層を知れば知る程そうです。中心に御座(おわ)します神は、天之御中主(アメノミナカニシ)の大神様です。

去り氣なさを極めた神さまです。知らず知らずのうちに皆を生(活)かしていたという神さまで、決して荒ぶったり、怒ったり、嫉妬したり、裁いたりはしません。

古事記の冒頭に一回出たっきり姿、形を現わしません。日本の中心神がそうであるがため、天照大御神さまを始めとする高天原の神々は、徹底して去り氣ないのです。


例えば我々は日本中のどのような寺社仏閣で違う神さま仏さまを拝もうが、日本の神々さまは決して嫉妬したり、怒ったりしません。

あまりにも去り氣ないので、日本人は日頃神さまのことを忘れております。それが祭りの時や、初詣の時、七五三の時などは俄然「愛の復元力」が働いているとみえて、神さまを思い出します。

新年の神社参拝は国民の九割近い人々が初詣に出かけるのです。キリスト教世界の国々であっても、クリスマスの教会のミサにどれだけの人々が出かけ、祈りを捧げるのでしょう。それは知れています。

天之御中主大神さまは宇宙大中心です。その存在する様相は、無、中、空、場、大極等々、一即多、多即一の神であります。日頃、存在の影は徹底して薄めており、人々に決して重くのしかかったりはしません。むしろ忘れがちになるほど軽みを帯びています。

謙虚そのもの。

私は下坐行(げざぎょう)の日本の伝統的修行の精神性はここから発達していると直観して来ました。天之御中主大神をどの神道家よりも洞察し説かれた、神道の中興の祖と言われた川面凡児(かわつら ぼんじ)翁は「凡児」です。

多くの名僧たちも自らのことを「愚僧」と言ったり、「愚禿(ぐとく)」と言って自らを低めます。私の師である中西旭先生は講演の時、ご挨拶の時、必ず「私はくだらない者でございますが・・・」と仰っていました。

本物の謙虚さはとことん謙虚なのです。真底そうです。ニセ者の謙虚は、謙虚ぶる謙虚です。私が講演の時「くだらない者でございます」と言ったところで、きっと「様」になっていないでしょう。内心は「くだらない者」と思っていないからです。


中西先生は若き頃からそれに徹してきたのだと思います。今でも先生のあの美しい謙虚なお姿を思い浮かべます。

十二年前に百歳で身罷れました。私の強みと言うか、宝はそういう師の晩年の十六年間に亘り師事したことです。最後の弟子でした。中西先生を思うと、とても謙虚になれる自分がおります。

合掌 かむながらありがとうございます

菅家 一比古

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★なでしこオピニオンの会 月例勉強会

講師:赤尾由美さん 
   アカオアルミ(株)代表取締役

友情出演:矢作直樹氏(やはぎなおき)
     東京大学名誉教授 医学博士

★代表の杉田水脈さんも毎回参加します!

日時:6月19日(月)18:30〜20:30  

会場:神楽坂セミナールーム
   東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階
  (東西線「神楽坂駅」出口1から徒歩1分)

参加費: 一般 3,000円 
  美し国会員 2,000円


★懇親会:勉強会のあと、希望者で懇親会も行います。(要予約)

●下記サイトからお申込みください。ご入金をもって申込完了となります。

http://kokucheese.com/event/index/471382/

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★名古屋 菅家廊下 第9回勉強会

日時:6月16日(金)18:30〜20:30
会場:オルクドール・サロン (東海東京証券株式会社)
  名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング 33階 
  (入口:オフィスロビーから)
参加費:志

懇親会:会費4,000円

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キャッスルプラザ B1
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申込先:美し国事務局
posted by 事務局 at 15:27| Comment(0) | 言霊の華