2017年11月30日

言霊の華 第四五七号

『櫻井よしこ先生の人間性の根幹にあるもの、それは母』

今月21日(先週の火曜日)、櫻井よしこ先生との対談が実現しました。ご自宅に呼ばれ、お昼をご馳走になりながらの対談でした。

それに先立ち、先生のご著書を数冊読んだ中で、特に感動し、印象に残ったものが『日本人に生まれて良かった』と『何があっても大丈夫』です。


櫻井先生のジャーナリストとしてのオピニオンは卓越したものがあり、その見事なまでの見識、洞察、分析は余人を寄せ付けません。多くの国民の心を捉えてやまないことは、世の中も周知のことでしょう。

ジャーナリストとしての櫻井よしこ先生は、まさしく国家を代表する知識、文化人です。しかし国民の多くは、それを作り上げた根幹は何かを知りません。即ち、人間性の土台なるものを。


『日本人に生まれて良かった』では、日本のアイデンティティー、文化の根源に触れられ、先生の保守精神、思想の土台がこのようにあるからこそ、あのようなオピニオンを発信できるのだと、つくづくその深さに感銘を受けたのです。

縄文や神道をここまで深く学んでおられたことに、古神道家としての私は共感共鳴の連続です。この本では、政治的、時局的問題に一切触れておりません。何故、日本に生まれて良かったのか、それのみです。


そしてもう一つの本、『何があっても大丈夫』は、櫻井先生の半生を描いた自伝的著書です。どのような父母のいる家庭で、何故ベトナムで生まれ、戦後、日本に帰国してからどのように育ち、幼少女期を過ごしたか。何故ハワイ大学に行かれたのか。そしてジャーナリストになるきっかけ等々。

この本には人間、櫻井よしこが活き活きと描かれています。私が最も感銘深かったのは、先生はまことに苦労人だったことです。そして先生の人生を支え、大きな影響をもたらしたお母様の存在です。


お父様は事業の鬼のような方で、戦前はベトナムを中心に東南アジアで幅広く事業を展開しておりましたが、敗戦によって財産の全てを失いました。

一家は昭和21年日本に引き揚げ、お父様のふる里である大分県中津に住みます。しかし、その事業熱(欲)は衰えず、父親だけ東京に単身で住み、事業を展開するのです。

やがて音信も途絶え、仕送りもストップします。東京に女性ができ、連れ子二人と共に生活を始めたのでした。櫻井先生の兄が高校に入学する頃、父に会いに行きその実態を知り、中津に帰ってから生活が荒れ始めます。


母は意を決して中津を離れ、実家のある新潟県小千谷の山の中に引越しました。女手一つで子どもたち二人を育て、高校にも入れさせました。

櫻井先生は名門長岡高校から一流女子大に合格されましたが、入学金、授業料が払えず断念します。そしてやむを得ず、その頃ハワイで大きな日本食レストラン経営で成功していた父を頼り、早朝から手伝いながらハワイ大学で学んだのです。

しかし父のレストランは騙されて人手に渡ってしまいます。櫻井先生は奨学金を貰い、アルバイトをしながら、自立、自存、自力で卒業したのでした。本当に苦労人です。


それを支えたのは母の存在です。本のタイトル『何があっても大丈夫』は、お母様の口癖だったのです。夫の悪口、批判を一切しないどころか、夫に同情すらしたのです。常に前向きな生き方を徹底します。このポジティブ思考、明るさに感動の連続でした。

お母様は「私は学問がないから、よく上手に言えない」と言いながら、お話されている内容の悟りの深さにただ驚くばかり。お母様の語録を本にしたいくらいです。そのことを櫻井先生に申し上げたら、笑いながら仰いました。「本当にそうですね。母の存在、母の愛があったからこそ、私があるのです」と。


先生のお母様こそ、日本女性の鏡、大和撫子そのものです。櫻井先生の人間性の基本、土台にあるもの、それはお母様でした。

お母様は、いま百七歳で健在で、櫻井先生とご一緒に暮らしております。だから先生は地方出張しても決して泊まらず、必ず東京のお母様の元にその日の内に帰ってこられるのです。

合掌 かむながらありがとうございます。

菅家 一比古

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【行事案内】
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『このままでいいの? 慰安婦問題で貶められる日本』
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★山本優美子(なでしこアクションの会 代表)
★杉田水脈(衆議院議員)


日時:12月11日(月)18:30〜20:30

会場:神楽坂セミナールーム
東京都新宿区神楽坂6-42
神楽坂喜多川ビル5階
(東西線「神楽坂駅」出口1から徒歩1分)

参加費(事前振込):
一般 : 3,000円
美し国会員: 2,000円
当日 一般4,000円 美し国会員3,000円

★懇親会:講演会のあと、希望者で懇親会も行います。(要予約・定員制)

●下記サイトからお申込みください。ご入金をもって申込完了となります。

http://kokucheese.com/event/index/492755/

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講師:菅家 一比古 美し国代表

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■名古屋 第12回勉強会(最終回)

日時:12月13日(水) 18:30〜20:30
会場:ウインクあいち906
名古屋市中村区名駅4丁目4-38 9階

参加費:志(3,000円程度)

忘年会:会費5,000円程度

申込先:美し国事務局 TEL:03-5227-1778

★申込専用サイト →
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posted by 事務局 at 09:51| Comment(0) | 言霊の華

2017年11月24日

言霊の華 第四五六号

『現代日本の暴力考』 


世間では連日、横綱日馬富士の暴力事件がテレビ新聞を賑わせているようです。「暴力はけしからん」「横綱の品格が問われる」等々、ごく当り前のコメントを並べ立てる人々を見ていると、本当に薄っぺらな人間に見えてならないのです。


どこに暴力を奨励するものなどいるでしょうか。そもそも暴力とはいかなるものか。それは「力」の行使を通じて相手を屈服させようとするものであり、あるいは感情の赴くまま理性を離れ言葉の範囲を超えてしまった「肉体言語」であります。


よくテレビドラマや映画の中で、母が父が思わず我が子に「びんた」を喰らわすシーン。これも暴力と言うものなのでしょう。教師が思わず生徒を殴るシーンもそうです。


私が中学生の頃、担任の山本昭吉先生はよく生徒を殴っていました。それも激しく感情を剥き出しにして、一人の生徒を何発もです。その先生は全校内から怖れられていました。教師の間からもそうです。校長以上に権威があり、威厳に満ちていたのをはっきりと覚えています。


ある時、自習時間があり、担当の先生が付きました。生徒たちの自習に取り組む姿に、私語もなく、真面目そのものであったため、さすが山本昭吉先生の生徒たちだと感心しきりだったのです。


この暴力教師は、全クラスの生徒から慕われていました。今でも懐かしさが込み上げます。


禅宗の言葉に一箇(いっこ)半箇(はんこ)の「打出(たしゅつ)」があります。「師匠が弟子を殴って育てる」と云う意味です。そのため手の形が変形してしまうほどと言います。しかし、最近の和尚は氣魄(きはく)に欠けるため、まともな雲水(弟子・修行僧)が育たないとのことです。


私は幼い頃より、厳しい兄に育てられました。よく殴られ、悲しい想いをしたものです。そして歳と共にそれをバネにして反骨精神が備わり、兄に反抗するようになったのです。


いつの間にか、個の確立に向かって行った自分がそこにありました。私は三男でよく次兄からも殴られ苛められもしました。「暴力はいけない」など、それぞれの家庭事情からして、それは通用しません。人生は暴力を振るう危険も、暴力を受ける危険も付きまとっているのです。


3、4年前のある日、高井戸のホームの上で若い屈強な男が母子をホームから突き落とそうとしていました。母子(多分この男の妻と子)は泣き叫んでおり、私は駆けつけ、この男を取り押さえつけようとしたところ、強烈なパンチ2発が私の顔面を襲ったのです。


奥歯が欠けましたが、駅員も駆けつけ母子は無事でした。間一髪のところで電車が入ってきた時は、本当に胆を冷やしたものです。「暴力はいけない」こんな言葉はこの男になんか通用しません。時に暴力で対抗するしかないのです。


確かに日馬富士はやり過ぎたのだと思います。しかしその動機は、貴ノ岩の日頃の無礼な態度にあったのも事実です。横綱として、先輩として、モンゴル勢のリーダーとしての押さえ切れない感情が爆発したのでしょう。


ましてや格闘技の世界なら尚更です。暴力と暴力が常にぶつかっているのです。鉄拳ぐらい覚悟して入門している筈。それは振り魂、鎮魂にも繋がっています。優しさばかりで育てられた子は不憫です。他人の痛みが分らない。


アメリカの思想家エマソンは言いました。「人生は粘土細工ではない。それは鍛えられるべき鋼鉄である」と。


現代日本は戦後の平和のぬるま湯と、ヒューマニズムに漬かり切っており、身体を張って国を守る、家族を守ると言う氣概に欠けているとしか思えてならないのです。


合掌 かむながらありがとうございます。

菅家 一比古

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2017年11月16日

言霊の華 第四五五号

『日本に「教え」などなかった理由(わけ)』

二千年前、パレスチナの地でイエスは愛を説きました。それまでこの地は厳しい律法に支配され、戒めを破ったり法を犯した者は容赦なく裁かれ、ある者は石打ちの刑で死に、ある者は十字架上で死にました。

父なる絶対の神を中心とした社会では、「赦し」や「愛」よりも、律法を守ることこそが天国への道であると信じられていたのです。


そこに現れたのがイエスでした。「神は愛なり」と説いた教えは、当時のイスラエルの人々にとって驚きであると共に異端そのものだったのです。

結局イエスは十字架上の露と果てます。しかしその教えは愛の宗教として、キリスト教二千年王国を築くことになります。

世界の多くの国々、人々が「教え」の中に我が身を拘束させられており、この教えが無ければ人々や民族や国々はバラバラであり、混乱の中にあったことでしょう。


仏陀が誕生したインドも、カースト制度の支配下にあり、悲惨な社会状況に人々は喘いでいたのです。

病人は道端に捨てられ、生まれた赤ちゃんは手や足を切り落とされ、乞食として物乞いをしながら一家の食の足しにさせられたのです。そういう中で仏陀は「慈悲」を説きました。

イスラム世界も宗教原理の教義(ドグマ)によって、人々や部族、国家を束ねていかなければなりませんでした。


日本は?と言いますと、そのような「教え」の拘束を全くと言っていいほど受けて来なかったのです。即ち、宗教ドグマ(教義)が存在しなかった。

では日本人の「規範」や「倫理」はどのように定められてきたのでしょう?

それはズバリ、「自然」です。自然のことを日の本の民は「かむながら」と呼びました。

神の流れのままに、拘(こだわ)らない、捉われない、留(とど)まらない。これこそ日本の「和の精神の源流」にあるものです。

拘ったり、捉われたり、留まったりすると、循環システムがストップしたり狂ったりします。

和が急に乱れてしまい、波動が大きく低下するのです。和を乱すこと、即ち循環システムが狂うことを日本では伝統的に「罪」、「穢れ」と捉えてきたのでした。


自然は何の計らいもなく「自(おのず)から然(しから)しむ」であり、古事記の「高天原に成(鳴)りませる神の名は」にもあるように、神御自身も生成発展していることが判ります。

日本人にとって自然は神そのものでした。「自然に学ぶ」「自然に帰る」「自然に順(したが)う」・・・。日本人であれば違和感なくこの言葉はスッキリと入ってくる筈。一神教世界はこうはいきません。自然に学んだり、帰ったり、順ったりしたら大変です。神の逆鱗に触れます。


愛のない所だから愛を説いたイエス。慈悲なき所だから慈悲を説いた仏陀。内乱絶えず、下剋上絶えない所に「仁」「義」を説いた孔子。

日本に教え(ドグマ)などありません。自然こそ神であり、自然こそ教祖そのものでした。自然の営みの中に和を発見し、感じてきた日本人の宗教観に善悪闘争はなく、宗教戦争もありません。

お天道さま、ご先祖さま、世間さま・・・。これが日本人の倫理規範となったのです。なんと素晴らしい国に生まれてきたのでしょう。

合掌 かむながらありがとうございます。

菅家 一比古

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日時:12月11日(月)18:30〜20:30  

会場:神楽坂セミナールーム
 東京都新宿区神楽坂6-42
 神楽坂喜多川ビル5階
(東西線「神楽坂駅」出口1から徒歩1分)

参加費(事前振込):
一般 :    3,000円
美し国会員: 2,000円
当日: 一律4,000円

★懇親会:講演会のあと、希望者で懇親会も行います。(要予約・定員制)

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講師:菅家 一比古 美し国代表

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日時:12月13日(水) 18:30〜20:30
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参加費:志(3,000円程度)

忘年会:会費5,000円程度

申込先:美し国事務局 TEL:03-5227-1778

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posted by 事務局 at 09:53| Comment(0) | 日記