2018年06月15日

言霊の華 第四八三号

『傲慢な文明(人間)は滅びる(その一)』                  


宝塚歌劇団や阪急グループを創設した小林一三翁が地方出張に行った折の話です。近くの温泉宿に、関西で成功を遂げた親しい経営者夫婦が長期滞在しているとのこと。それを知った小林一三翁は早速連絡を取って、その宿を訪ねました。


成功者として有名な企業家のことだから、さぞかし立派な旅館だと思って訪ねたところ、何とそれはみすぼらしい古い安宿を思わせるような旅館でした。仲居さんに案内され通された夫婦の宿泊しているその部屋は薄暗く粗末なものです。


驚いた小林一三は尋ねました。「貴方程のような成功を収めた方が何故、このような質素な宿にお泊りになっているのか」と。


その事業家曰(いわ)く「私どもは今日迄、大変に人様のお力や、神仏のお力を頂き、あまりにも運が良かったとしか思えません。このように一年に一回、夫婦で質素な宿に長期泊り、自らの心の垢を取り除き、御恩に感謝し、お互い自らを見つめ直しているのです」。小林一三翁は深い感銘を受けたと述懐しています。


成功や順調、幸せの絶頂に居る時、忘れがちになっているのが「御恩」と「感謝」です。当り前と思っている日常の中に身を置いていると、自分を見失いがちになるものです。


そこで人間は人生に付きものの「喪失感」を天から与えられます。失った時、有(在)ることに氣づくためなのです。「失う時は得(う)る時」。病氣をするのは健康のありがたさを知るためです。貧乏するのもお金や、人の親切、人情の大切さを知るためです。


子どもの悩みを抱えている親は子どものいない夫婦にとって贅沢な悩みに聞こえます。夫がいる、妻がいる、子どもがいる。それは当り前なのではありません。「いる」のではなく「いてくれている」のです。「会社が有(在)るのではなく、会社が有(在)ってくれている」が正しいのです。


私の倅(せがれ)がまだ幼い頃から「生まれて来てくれてありがとう」と言い続けています。その時、息子は嬉しそうににっこりと笑います。家族だけでなく、会社の社員たちも会のメンバーの方々も共同体の一員に対しても「生まれて来てくれてありがとう」と心の中で呟き、合掌するのです。


私は禊(みそぎ)をさせて頂いております。禊は思いっきりの、最大の「下坐行」と心得、禊をしながら家族のこと、会社のこと、会(美し国、なでしこオピニオン、菅家廊下)のこと、日本、世界の光明化、天皇、皇后両陛下、御皇室の弥榮、そして自らの反省をし、亡くなった会の方々の鎮魂供養を祈り続けております。


禊はその瞬間一度死んでいると位置付け、新たに生まれ変わる儀式と捉えます。禊を通して全てが観えてきます。


合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

後半は、次号につづきます。

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【ご案内】
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★なでしこオピニオンの会★

『イチから分かる!本当の憲法のはなし』

講師:倉山満先生(憲政史研究者)
   杉田水脈先生(衆議院議員)

日時:7月9日(月) 18:30〜20:30 (受付18:00〜)

会場:神楽坂セミナールーム (東西線「神楽坂駅」1出口より徒歩1分)
    東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階

参加費:【事前振込】

セミナー:一般 3,000円 / 美し国会員:2,000円

懇親会:6,000円。限定20名。要予約。

お申込みは下記サイトより受け付けております。
https://kokucheese.com/event/index/518089/

締切:7月2日(月)

【当日受付】一般 4,000円 / 美し国会員:3,000円


posted by 事務局 at 10:24| Comment(0) | 言霊の華
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