2020年01月15日

言霊の華 第五六二号

人間は苦労せんと出来上がらんのじゃ』


昨年末、甲子園出場多数の名門野球部へ講演の為、愛媛県の三つの高校へ伺う機会がありました。

学校の近くには、松山出身の軍人、秋山好古(よしふる)、真之(さねゆき)兄弟の生誕地があります。そこには、近代国家を目指す明治の日本と秋山兄弟を描いた小説『坂の上の雲』の世界観が広がっています。

一定の資格さえ取れば博士にも官吏にも、軍人にもなることが初めて自由にできた時代。好古は陸軍で草創期の騎兵を育て、真之は海軍における近代戦術の基礎を確立。ともに日露戦争が勃発する激動期を駆け抜けていきました。


自由な心を持ちながらも、「公」のために命を懸けた、明治の日本人たちの力に満ちた時代。秋山好古は日露戦争で日本の騎兵隊に世界で初めて機関砲を常備して、世界最強といわれたロシアのコサック騎兵団を撃退しました。

敵の猛撃にも一歩も退かなかったその勇名は天下に鳴り響き、陸軍大将に栄進。退役後は松山の北予(ほくよ)中学校の校長に就任します。

青年時代に教員を志し、日本の騎兵隊を育て、陸軍教育総監になった時が、「もっとも嬉しかった」と伝えられる程、生涯を通して「教育」に情熱を注いだ好古。好古は校長時代に子供達に、こう伝えています。

「人間は苦労せんと出来上がらんのじゃ。苦しみを楽しみとする心掛けが大切じゃ」と。


私は野球部の生徒達に講演する時に最初に質問することがあります。それは、彼らが先ず目標に対して「本気」であるかどうかです。勝利の女神は一握りの本気のチームにしか微笑みません。甲子園を目指すならば、相応の努力と覚悟、信念が必要です。

甲子園で日本一を目指すなら、生半可な気持ちでは成し遂げられません。そして道を極めようとすると、必ず自分の弱さ、課題や問題、逆境に出遭います。しかし、本気ならば苦しみも楽しめるものなのです。苦しいのは、本気でないからです。


また、野球チームの生徒たちには、もう一つ、揺るぎない信念を持つことの大切さも伝えています。つまり中心(後述)に帰一すること。人間は弱いものだからこそ、それを支えるものが必要なのです。中心となる信念があれば、苦しい壁、逆境に遭遇しても、一切ぶれることはありません。

生きていれば課題や問題、逆境は沢山。その時に自分に克つ人間は中心軸があるかどうかです。中心軸がなければ人はぶれるものです。


中心とは天皇陛下、日本、神々様、ご先祖様、恩師、家族、仲間への感謝。秋山兄弟や明治の偉人達に共通するのは、中心軸をもっていたことです。その凄み、覚悟のできた人間が、いつの時代も苦しみを楽しみに変え、乗り越えてきたのではないでしょうか。

好古は、後に弟、真之の葬儀で、
「弟は例え秒分の片時でも、『お国のため』という概念を捨てなかった。この事は兄としてはっきり言いうることです」と挨拶し、参列者を感動させたといいます。

数年前、私は、菅家一比古先生の「偉人の会」の講義を聴いてから、日本の魂に目覚めていきました。この冬、高校野球チームにはメンタルのサポート以外に偉人達のことを語り、伝えていきたいと思っています。私が恩師である菅家先生から受け継いだように。

合掌 かむながらありがとうございます。

菅家廊下・翔塾 講師
堀内 明日香


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【ご案内】
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【菅家廊下・翔塾 ベーシック講座】

日程:令和2年2月10日(月)〜12日(水)

会場:湘南国際村センター
   神奈川県三浦郡葉山町

詳細・申込→
https://www.umashikuni.co.jp/20200210-12event/

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◆紀元節の禊◆

日程:2月11日(建国記念の日)

集合:13時 葉山一色海岸

参加費:会員3,000円/一般5,000円

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日程:3月20日(春分の日)

集合:10時 外宮神楽殿前

参加費:会員11,000円/一般15,000円
★2月末まで特別料金

申込・詳細→
https://www.umashikuni.co.jp/20200320-event/

posted by 事務局 at 11:52| Comment(0) | 言霊の華
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