2020年05月27日

言霊の華 第五七九号


『大自然生命に生かされてー五月最後の週に思うことー』

若葉が香り、目に染みるような美しい五月の日々も、間もなく終わりを告げようとしています。春から夏に向かうこの季節こそ、本来人間にとって最もエネルギーをいただき、蓄え、再生を果たす時季(期)だったでしょう。

しかし今年は、桜(花)見から始まって今日まで外出自粛が続き、折角の春のエナジーを充分に取り込むことが出来ないまま、時は過ぎて往きました。ただじっと眺めていただけと云うのが、多くの国民の想いだったように思います。生きる希望や喜び、活力の源である筈の自然から、人間はまるで拒否されたかのようです。


五月の大切さは、太古の昔より日本人は自覚していました。五月とは皐月(さつき)とも言い、また早(さ)月とも書きます。陰暦の正月、五月、九月の潔斎(けっさい)は古来日本にとって重要とされており、とくに五月の禊は五月(さつき)の御精進(みそうじ)と呼ばれ、とくに大切だったのです。

五月会(さつきえ)と云えば、五月九日の近江坂本の日吉神社、奈良の春日大社で行われる祭礼が有名です。さ月の「さ」は、何を意味しているのでしょう。早苗、小(さ)百合、早乙女、五月雨(さみだれ)、さ登(田植が終わって神が山に還る)、小夜嵐、「さ」とは霊魂(みたま)を表しています。


五月五日は端午の節句です。平安時代は、五月全般が元服(十二〜十五才)を迎える成年男子の新生、再生のための月でした。古くから広く一般的にあったのは、若者の元服のために河原に連れて行き、小石の中に埋める印地打(いんじうち)の儀式でした。

五月五日、宮中では上達部(かんだちめ。宮中に仕える公家の男性)を一斉に集め、頭上に菖蒲の蔓(あやめのかずら)を載せて頂くのが習わしでした。それは植物の精霊を頂き、呪力を身につけ、魔除(まよけ)とするためです。

このように日本人にとっての五月(さつき)とは、「さ」で言い表わされている霊魂や神が活発に働く重要な意味を持っていたのです。勿論日本人は、五月に限らず、季節ごとに神の生命を捉え、そのエネルギーを取り入れて行ったのです。


女性の着物に花鳥風月が織り込まれるのも、髪飾りに桜、梅、藤などや竹の櫛を着けるのも、自然生命を身に纏(まと)うためです。自然と一体になり、魔を払う。呪力(祈り)の力を増し、癒しと浄化の波動を発するのです。

日本文化の基底、その底力は実に自然から生まれました。そこが欧米とは全く違います。近年、自然との共生、共存、自然との共栄とよく耳にしますが、それはあくまでも行き過ぎた西欧近代の科学物質文明の発想であり、論理に他ならないでしょう。

日本の場合は違います。人間より優位に置いているのが、自然なのです。したがって、「自然との共生」ではありません。自然に学ぶ、自然に還る。自然に随(したが)う。自然の恩恵により、一方的に生かされているのが人間なのです。


大災害に見舞われても、地震を憎んだり、津波を憎んだり、台風を憎んだりしても仕方のないことを日本人は知っています。従容と運命を受け容れ、変化に対応しました。だから速やかに復興を遂げていくのです。寺田寅彦博士(戦前の物理学者、随筆家)は、それを「天然、自然の無常観」と言いました。

武漢ウイルスを怖れてばかりではいけません。速やかに変化対応することです。高校野球も中止する必要などなかったと今でも思っています。国民を沸かし、エネルギーをもたらしてくれる球児たちは、我々に免疫力向上を与えてくれた筈。国民の活力を削ぎ、委縮させる風潮こそ免疫力を低下させ、国力を奪うのです。

合掌 かむながらありがとうございます

菅家 一比古

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【ご案内】
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月に1度、禊(みそぎ)を実践してまいります。

日程:6月13日(土)

場所:綾広の瀧(奥多摩・御岳山)

参加費:10,000円(交通費別) 日帰り

ハイキングの服装、靴、装備にて参加

持ち物:弁当、飲料、かんむり(白鉢巻)、ふんどし、サンダル、タオルなど

お申込み:美し国事務局 締切 6月10日(水)

<今後の日程>
●7月11日(土)母の白滝(河口湖)
○8月15日(土)龍神の滝(檜原村)

※当日の天候、参加者の状況により変更もございます。
ご不明な点はお問合せください。

詳細・申込→
https://www.umashikuni.co.jp/20200419-event/

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【経営者連盟 6月定例会】

日程:6月19日(金)19:00〜21:00

会場:神楽坂 美し国本部

★事業プレゼンテーション
 岩月淳  株式会社アルラ 代表取締役

★講話 菅家 一比古先生

★交流会 20:30〜22:00

参加費 経営者連盟会員:無料
   ゲスト:10,000円

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【お申込み・お問合せ】
美し国 事務局
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階
TEL:03-5227-1778
FAX:03-5227-1772
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posted by 事務局 at 12:14| Comment(0) | 言霊の華
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