2020年12月02日

言霊の華 第六〇五号

『美しい笑顔になるために』

笑いの効用はよく知られており、作り笑いでもいいからそうしていれば心が晴れ、運が良くなると、よく聞く話です。確かにそれは本当でしょう。笑いが絶えない家庭、職場、仲間たち、思い浮かべるだけで微笑ましくなります。

日本神話を見ても、常に神々が笑っています。それも可々大笑いです。笑いとは和来です。やはり日本は性善説の国であることは間違いありません。

ところがユダヤ・キリスト教、イスラム教世界では、神は決して笑いません。笑わないどころか、怒(いか)ってばかりです。人間は原罪を負ったのだから、当然と云えば当然なのかも知れません。やはり性悪説そのものです。

父なる神の国の人々は、神がそうであるように同じく裁きの構造を持つようになり、善悪闘争を繰り拡げるのですから、戦争の歴史は果てしなく続くのです。だから赦しと慈悲の対象を求め始めることにより、心の中に安心や平安を得ようとします。

その対象こそが、人類の罪を背負って十字架で死んでいったイエスであり、我が子を抱き寄せる聖母マリアでした。この存在は「笑い」があってはなりません。人類の罪と苦悩と悲しみを背負っているのですから、笑っていられると困るのです。

だから聖書の中のイエスは、笑ったり微笑んだりの記述や場面はありません。実際には弟子たちや庶民たちと楽しいおしゃべりや笑いがあった筈です。聖母マリア像も聖画も全て優しげではありますが、微笑んでおらず憂いを持ち、俯(うつむ)いており、真っ直ぐこちらを向いてくれてはおりません。

そう云えば天照大神もそうです。高天原の神々があれだけ笑っているのに、古事記を読む限りそのような場面や様子はないのです。ただただ光の存在として温かで柔らかで全てを包み込んでおられる。一身に世の無明を背負い、浄化し癒す女神、母神として坐(おわ)し続けています。

だからこそ高天原の神々も世の人々も、明るく軽妙に生きられ笑っていられるのです。誰かが、何モノかが、私のため、人のため、背負って下さっている。泣いて下さっている。祈り続けて下さっている。だから私の背負っている荷は軽く、前を向いて生きられるのです。

そういう身近な存在がいるのだとしたら、きっとそれはお母さんに違いありません。或いは、「母のような存在」。私流に言いますと、「母性救済者」的な存在。

「君看ずや双眸(そうぼう)の色語らざれば憂い無きが如し」これはお釈迦様のことを詠んだ詩(うた)です。ブッダの眸(め)は、まるで憂い無きが如く澄んでいる。しかし心は人類救済のために日夜泣き悲しんで祈っているという意味です。

有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザの微笑」があります。あのモデルとなったエリザベート夫人は幼い我が子を亡くし、悲嘆と苦悩、絶望の中にありましたが、それをダヴィンチがケアし続けます。そして漸く、その絶望と悲嘆の中から立ち上がった時に見せた微笑の瞬間を捉えた絵だったのです。

人に勇氣と希望、光をもたらしてくれる笑顔、微笑とは、多くの悲しみや苦難がつくり上げたものです。そのような笑いが本モノの笑いであり、笑顔なのです。我々の背後で泣いて下さり祈って下さる存在があるからこそ、我らの重荷は軽くなり、明るく楽しく笑い合い、前に向かって歩き続けられるのです。

その存在こそ母であり、日本の場合、天皇皇后両陛下の祈りに違いありません。そしてあの世からも祈られ、見守っておられる存在に氣づくべきです。今も尚、神々やご先祖、英霊の霊魂が生きて、現代を生きる我等のため守護し導いておられるのです。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

-------------------------
【イベントのご案内】
-------------------------
【元旦禊】
令和3年1月1日(金)6:30〜禊スタート (南伊豆・弓ヶ浜)
◎申込み締切日:12月18日(金)

☆お申込みはこちらから
https://umashikuni.co.jp/event-gantan

=============
【お申込み・お問合せ】
美し国 事務局
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階
TEL:03-5227-1778
FAX:03-5227-1772
mail@umashikuni.co.jp
http://www.umashikuni.co.jp
posted by 事務局 at 13:20| Comment(0) | 言霊の華
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: