『高次の自分を発見する』
教育学者で神秘思想家のルドルフ・シュタイナーは「その人物が本当に尊敬に値する人物かどうかというよりも、内面からの深い尊敬の感情を込めてその人物を見上げることが重要である。尊敬という意味深い感情が、見上げる高次のものへと自分を高める。私に高次の真理について語る人は私自身である」と言っています。
私が明恵上人や良寛和尚が好きで好きでたまらないという時点で、私が明恵であり、良寛なのです。人や仏と出会って相手を通して自分のことを学び、出会っているのです。
「最初は、高次の自我を自分の外に探さないといけない。魂の進んだ人から、自我の成長を学ぶことができる。(中略)自分より魂が進んでいる人の立ち位置に、いつか将来、自分も立つようになる」(シュタイナー)自分に高次の真理を語る先生には、自分自身がならないといけないのです。そこに尊敬とかあこがれとか、郷愁がないと成長は遂げられないのです。
そういう人に近づいていくと、どんどん魂が向上し、必ずその人のレベルに達するとシュタイナーは言っています。師匠を超えていかないといけないのです。そして、いつかあなたが人の前に立って、人様のために高次の真理を解き続けていくことになるのです。
悲しいかな、イエス・キリストの生前、弟子たちは本当のイエスに出会うことはできませんでした。亡くなった後に出会ったのです。
イエスの真実を見ることができ、聞こえていたのは「マグダラのマリア」だけでした。(「マグダラのマリア」は、新約聖書の中の、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの『福音書』に登場し、イエスとともに福音の旅をし、イエスの磔刑と埋葬、復活に立ち会いました。)
私は以前「人生は親心を知る旅」という詩にマリアのことを書きましたが、マリアは本当のイエスと出会っていたのです。マリアがどれだけ深い信仰心を持っていたのかは、最初にイエスが復活して現われたのがマグダラのマリアのところだったということでも判ります。
本当に出会うということは、他者の中に高次の自分を発見できるということなのです。
合掌 かむながらありがとうございます
菅家 一比古
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2021年09月29日
言霊の華 第六四二号
posted by 事務局 at 15:11| Comment(0)
| 言霊の華
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