2018年10月25日

言霊の華 第五〇ニ号

『古来日本は十三才成人説』

                  
前回、明治維新で活躍した勤皇の志士たちは十代から目覚め、二十代では早、重要な働きをしていたと言いました。会津戦争では白虎隊が結成され、飯盛山で十六・十七才の若者たちが集団で自刃(じじん)しました。二本松や、白石、母成(ぼなり)峠でも十代の多くの若者たちが戦死したのです。

先の大戦では二十才前後の若者たちが南太平洋に散華(さんげ)して逝きました。出撃直前に、特攻隊員たちが小犬を抱えてにこやかに笑っている写真があります。とても死に逝く人には見えません。

フランスの英雄で、文化省大臣で文学者であり思想家でもあったアンドレ・マルロー、その愛弟子で著名なジャーナリストでもある、オリヴィエ・ジェルマントマはその写真を見て、まるで神の如しと涙したと言います。神々しく凛々しい姿だったのです。眩しかったのです。純一の魂の光を放っていたのでした。


長崎の原爆投下後、死んだ赤ん坊を背負い、焼き場の順番が来るのをすっくと立ち、待ち続けている幼い少年の姿を米国の従軍カメラマンが撮った写真が世界中に広まりました。

悲しみを堪(こら)え、口を真一文字につぐみ、赤ん坊の弟をおんぶし、礼儀正しく立っているその姿に、日本の底力が現われていました。この少年の姿こそ、南太平洋に散華して逝った特攻隊の神々しい姿にこそ、日本の将来が既に見えていたのです。


若者の姿とは日本の未来の運命そのものです。2022年より漸く十八才が成人と認められるようになりますが、それでも遅いと感じます。昔、日本は元服という「成人式」がありました。十才を過ぎたら幼さから脱却し、義務と責任を負う大人の仲間入りを意味する通過儀礼でした。

一家を支える、親を養う、兄弟を助ける、地域共同体の一員となる、国を想う。それが元服であり、古来の日本の姿でした。日本には本来「十三才成人説」があったのです。


源氏物語では光源氏は十二才で元服。その夜、葵の上と夫婦の契りを結びます。宮中や公家の公達(きんだち)は、元服年令を迎えると同時に夫婦になりました。その前に副臥(そいぶし)という年上の女性をあてがわれ、性の手解(てほどき)を受けていたのです。


日本文学には「何かやらかす十三才」が多く登場します。三島由紀夫「午後の曳航(えいこう)」で殺人を犯す息子十三才、柳美里「ゴールドラッシュ」の父殺し十四才、樋口一葉「たけくらべ」は吉原の遊郭が舞台です。大黒屋の美登利は「娘」と「女郎」の二股で十四才。

女郎を買って朝帰りする長吉十六才。谷崎潤一郎「少年」の主人公光子十三、十四才。「小さな王国」の主人公十一、十二才。そう言えば神戸のあの事件「サカキバラ・セイト」は十四才。はっきりと性に目覚め、社会性にも目覚めるこの年頃に「元服」があったのには意味と理由があったのです。


現代日本の若者たちを幼くひ弱にしているのは、親や教師の責任でもありますが、それよりも深刻なのは学校制度。教育システム自体に国家目標と理念が無いことです。


海一つ隔てた国々では生き延びるための努力を怠っておりません。自分たちの国は自分たちで守る。だから徴兵制度など当り前のこと。日本は生きる真剣さを取り戻さねばならないのです。

真の教育の復活は私塾から始まります。


合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

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【イベント案内】
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★締切間近となりました!

【美し国関西 設立5周年記念講演会&パーティー】
〜明治維新150年 新しき御代  今、問われる日本の姿〜


【セミナー・講演会】

◆第一部 特別基調講演 「明治天皇の世界史」

◎倉山満(くらやま みつる) 憲政史研究者

◎杉田水脈(すぎた みお)  衆議院議員
美し国 副代表  なでしこオピニオンの会 代表

◎葛城奈海(かつらぎ なみ)  ジャーナリスト、女優、予備自衛官、
なでしこオピニオンの会 世話人

◆第二部

◎菅家一比古(かんけ いちひこ)
一般社団法人美し国 代表

◎堀内明日香(ほりうち あすか)  元宝塚女優
なでしこオピニオンの会 世話人


【日時】11月4日(日)14:00〜19:30 (入場開始13:30)

セミナー/14:00〜17:15
懇親会 /17:30〜19:30

【会場】アートホテル大阪ベイタワー 4階   大阪市港区弁天1-2-1
(JR大阪環状線 地下鉄中央線「弁天町駅」直結)
※「大阪駅」より電車で約8分 「新大阪駅」より電車で約12分

参加費:【事前振込】
◆セミナー・講演会&懇親会
一般 10,000円  美し国会員 8.000円

◆セミナー・講演会のみ
一般・会員共通 3,000円   学生 無料(100名限定)

【詳細・申込サイト】 https://kokucheese.com/event/index/532991/

お陰様で11月4日の「美し国関西5周年」には多くのお申込みをいただき、誠にありがとうございます。

事前申込は今週末の、
10月26日(金)15:00までとなります。

懇親会の当日申込みはお受けできません。
セミナーも来週以降は当日券(4,000円)でのご対応となります。
どうかお早目にお申込みください。

【学生申込】もまだ受け付けております。

★美し国ホームページがリニューアル★
お申込みとカード決済ができるようになりました。
詳細はイベント案内欄をご覧ください。
http://www.umashikuni.co.jp/
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◆菅家廊下・翔塾 本講座(ベーシック)◆

講師:菅家一比古 翔塾塾長 美し国代表
   堀内明日香 講師(助彦) 元宝塚女優

日程:11月23日(金・祝)〜25日(月) 2泊3日

会場:湘南国際村センター
   神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39
   TEL 046-855-1800

アクセス<電車>JR逗子駅または京急新逗子駅からバス(30分) タクシー20分
    <車>横浜横須賀道路・逗子インターより、逗葉新道路経由で約15分

【受講料】169,600円(宿泊費・食事代含む)

※分割可能。現地までの交通費は含まれません。

申込:美し国事務局まで

posted by 事務局 at 10:17| Comment(0) | 言霊の華

2018年10月11日

言霊の華 第五〇〇号

『我れ、神仏を尊んで、神仏を恃(たの)まず』

〜 自らを信じる意味 〜

岐阜県恵那市岩村は佐藤一斎先生の由縁(ゆかり)の地として有名です。幕末の頃、儒学者佐藤一斎は『言志緑』全四巻を著し、尊皇の志士たちに多大な影響を与えた「使命」の人でした。

特に西郷隆盛は、沖永良部島に流された時、浜辺の吹きさらしの牢の中でこの『言志四緑』を必死で読み続け、後の大西郷が出来上がったと言われています。


今回その美しい風光明媚な岩村で一泊二日の禊合宿セミナーを開催しました。そこから車で30分程の屏風山の麓に寿老(じゅろう)の滝があり、皆で禊をしたのです。そして翌日は妻籠(つまご)宿の近く、旧中山道沿いにある男滝・女滝(おだき・めだき)での禊です。昨日(十月九日)のことです。

この男滝・女滝は宮本武蔵が修行した滝としても有名です。今年は雨が多かったせいもあり、寿老の滝も、男滝・女滝も水量とそのエネルギーは半端ではありません。

男滝・女滝での禊は男滝で禊いだ後、そのまま50メートル離れた女滝まで歩き、最後の仕上げをするかのようなW(ダブル)での禊に一同大感激でした。

これぞ滝禊! その醍醐味は他では味わえないものがあります。きっとそれは男(滝)と女(滝)の両性調和に因る産霊(ムスヒ)の力によってもたらされる生み直し、新生の体験だったと思います。即ち「魂」が激しく動いたのです。


何故、宮本武蔵がこの滝で修業したのか。そしてその後の真剣勝負で必勝であり続け、無敗を誇りました。この場合敗れることは即、死を意味します。武蔵は何故敗れなかったのか。それは完全に火(霊)の玉(魂)になったからです。魂が現われ、魂が動いたのです。

吉岡一門との一乗寺下(さが)り松の決闘で現地に向かっていた時、一乗寺下り松の近くに神社があり、ふと立ち寄って祈願しようとします。しかし武蔵は途中で氣が変わり、参拜せずそのまま決闘所に向かったのです。吉岡一門との決闘は百人を相手のものでしたが勝ちます。


後に武蔵は「独行道」の中で述べております。「我れ、神仏を尊んで、神仏を恃(たの)まず」と。一切神頼みしないと言う決意なのです。神頼みした瞬間、心に甘えができてその心の隙に因って敗れることを知っていたのです。

リスクと責任を完全に背負い、「背水の陣」を敷いて事(こと)に臨む。自らの魂の完全、無限、円満なるものを信じ切ること。魂が動くと魂時間、魂空間が生じます。


読売ジャイアンツを九連覇に導いた川上哲治が座禅に打ち込んでいたのは有名な話です。川上哲治は名打者としても活躍しました。「ボールの縫い目が見える」と有名な言葉を言っています。これは完全に魂時間と魂空間のことを表現します。

それから王貞治も「ボールが止まって見える」と言いました。きっと宮本武蔵も魂が活発に動いていたため、このような現象が起こっていたに違いありません。


「言霊の華」第五百号記念の前日に、男滝・女滝で禊をしたこと。そして尊皇思想、明治維新の大きな礎となった佐藤一斎の由縁の地で一泊二日セミナーをしたこと。全てが導かれ、大いなるものの計らいの中にある恵みを感じずにいられないのです。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

★お陰様で「言霊の華」500号を迎えました。衷心より御礼申し上げます。これからもご愛読の程よろしくお願い申し上げます。

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【各種イベント案内】
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【言霊の華500回記念・菅家一比古講演会】
〜魂で語る永遠の日本〜

日時:10月17日(水)14:00〜16:00

会場:神楽坂セミナールーム
  (東西線「神楽坂駅」1出口より徒歩1分)美し国事務局内

参加費:【当日支払】 一般 2,500円 / 美し国会員 2.000円

お申込み:美し国事務局、もしくは→
https://kokucheese.com/event/index/536373/

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【【美し国関西 設立5周年記念講演会&パーティー】】
〜明治維新150年 新しき御代  今、問われる日本の姿〜

【セミナー・講演会】
◆第一部 特別基調講演 「明治天皇の世界史」

◎倉山満(くらやま みつる) 憲政史研究者

◎杉田水脈(すぎた みお)  衆議院議員
美し国 副代表  なでしこオピニオンの会 代表

◎葛城奈海(かつらぎ なみ)  ジャーナリスト、女優、予備自衛官、
なでしこオピニオンの会 世話人

◆セミナー第二部
◎菅家一比古(かんけ いちひこ)
一般社団法人美し国 代表

◎堀内明日香(ほりうち あすか)  元宝塚女優
なでしこオピニオンの会 世話人


【日時】11月4日(日)14:00〜19:30 (入場開始13:30)
セミナー/14:00〜17:15  懇親会/17:30〜19:30

【会場】アートホテル大阪ベイタワー 4階   大阪市港区弁天1-2-1
(JR大阪環状線 地下鉄中央線「弁天町駅」直結)
※「大阪駅」より電車で約8分 「新大阪駅」より電車で約12分

参加費:【事前振込】
◆セミナー・講演会&懇親会
一般 10,000  美し国会員 8.000円

◆セミナー・講演会のみ
一般・会員共通 3,000円   学生 無料(100名限定)

【詳細・申込サイト】 https://kokucheese.com/event/index/532991/

★懇親会のお席は少なくなりました。お早目にお申込みください。

posted by 事務局 at 10:35| Comment(0) | 言霊の華

2018年10月09日

言霊の華 第四九九号

『エネルギーを美に換えて生きる』
           
功成り、名を遂げた一流の事業家たちに見られる共通の特長は、美術品の蒐(しゅう)集です。そしてその多くが美術館として世の中に存在しています。つい先日、小林一三の逸翁美術館を美し国関西の幹事を中心とした人々で見学して来ました。

東急グループ総帥、五島慶太の五島美術館、出光佐三翁の出光美術館、石橋正二郎のブリヂストン美術館、そして佐治敬三のサントリー美術館。

山種証券の山崎種二の山種美術館、東武グループの創設者の根津嘉一郎の根津美術館、倉敷紡績の創始者である大原総一郎の大原美術館。

長野県諏訪湖のほとりにある北澤美術館、事業家であり、宗教家であった岡田茂吉翁のMOA美術館等々あるわあるわ。


人間にとって、人生にとって最も尊い価値とは何か。それがきっと「美」なのです。それを有形に表現しているのが美術品です。

織田信長を始めとする戦国大名たちも茶道具に魅せられたり、能や舞にのめり込んだりしました。また、安土城や大阪城等の天守閣を誇る城づくりも、「美」の追求の一環でしょう。安土桃山文化は信長・秀吉の権力、財力がもたらした絢爛豪華そのものでした。



先ほどの美術館の数々を残した事業家たちは、どうやら金持ちの道楽のみで美術品を蒐集した訳ではなさそうです。それはきっと魂の補完作用でもあったでしょう。エネルギーをいかに「美」に換えるか。それはまさに魂の働きかけがそうさせるのです。

人間としての本質的価値は、哲学では真・善・美と言われます。しかし日本の場合は、美が最上にくる美・真・善であり、美しいことは正しいことなのです。美術品の多くは作者の魂が入ったものです。


竹内栖鳳(せいほう)の三個の茄子の絵があります。一体、何処がいいのか。三個の茄子など八百屋で買ったら百円、二百円程度のものが、竹内栖鳳が著した三個の茄子の絵は何百万、いえ一千万を超えているのかも知れません。

過去、現在、未来へ流るる時間の「いま、ここ」の生命(いのち)の一点を捉えた茄子の絵は、最早朽ちることがありません。永遠の「いま。ここ」なのです。物体の茄子は数日もしたら朽ちてしまいます。

「いま、ここ」を捉える力は「魂」なのです。美術品(芸術品)とは魂が姿、形を変えて現れたものと言って良いでしょう。だから霊性が高くなると美術品が訴えて(メッセージが伝わって)くるのが判るのです。「財力というエネルギーを美に換えなさい。少しでも価値ある人生を生きなさい」と。



不思議なのは大成功者である松下幸之助さんの松下美術館の存在は聞きません。幸之助さんは美術館を残しませんでした。では、幸之助さんの「美」とは何か。それは美術品の蒐集ではなく、美的行為にあったのではないでしょうか。

数多くの寄附行為がそれを物語っています。全国の寺社仏閣の修繕、修築、新築を始め福祉事業、社会事業への支援、その姿は美そのものだったと思います。幸之助さんは自らを一級品の、いや国宝級の「美術品」に磨き上げたものと思われます。

私の心から好きな偉人に西郷さんや良寛さんがおります。皆、精神世界の「美食家」たちです。この人々も自らを最高の芸術品まで高め、磨き上げた人々だったに違いありません。現在(いま)も尚、後世の人々に感動を伝えて下さっております。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古


★お陰様で次週はいよいよ「言霊の華」500号を迎えます。
第500回を記念したイベントを2回企画しております。

1回目は10月17日(水)の午後。
2回目は10月20日(土)の夕方で、懇親会もあわせて行います。

詳細は下記をご覧ください。
皆様のお越しをお待ちしております。

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【各種イベント案内】
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【言霊の華500回記念・菅家一比古講演会】
〜魂で語る永遠の日本〜

【昼の部】

日時:10月17日(水)14:00〜16:00

会場:神楽坂セミナールーム
  (東西線「神楽坂駅」1出口より徒歩1分)美し国事務局内

参加費:【当日支払】 一般 2,500円 / 美し国会員 2.000円

お申込み:美し国事務局、もしくは→
https://kokucheese.com/event/index/536373/

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【夜の部】 完全予約制

日時:10月20日(土)16:00〜19:00 

会場:CANALCAFE(カナルカフェ・飯田橋)
   東京都新宿区神楽坂1-9
   (JR総武線「飯田橋」より徒歩1分・地下鉄「飯田橋」B2a出口より徒歩1分)

参加費:【当日支払】一般 8,500円 / 美し国会員 8.000円
※参加費には懇親会費が含まれます。当日キャンセル不可。

お申し込み:美し国事務局または下記サイトから
https://kokucheese.com/event/index/536381/

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【なでしこオピニオンの会】

呉善花先生 講演会&誕生日会

 『世界が驚愕する日本の商人道』
〜日本人にしかない「商いの心」の謎を解く〜

★内容の詳細は下記の申込サイトをご参照ください


■日時:10月15日(月) 18:30〜21:30 (受付18:00〜)

■会場:Granna グランナ (新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル8階)

■アクセス:JR新宿駅東口より徒歩2分 新宿通り沿い
      東京メトロ丸ノ内線「新宿駅」A6出口直結

■会費:美し国会員12,000円 / 一般13,000円

◆事前申込:お申込みは下記サイトより受け付けております。
https://kokucheese.com/event/index/532835/

★締切:10月10日(水) 定員40名 まであとわずか!

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【美し国 事務局】
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階
TEL:03-5227-1778
FAX:03-5227-1772
mail@umashikuni.co.jp
http://www.umashikuni.co.jp

posted by 事務局 at 14:58| Comment(0) | 言霊の華