2021年10月06日

言霊の華 第六四三号

『宇宙のリズムに沿って生きる』

長野県の安曇野に行きますと道祖神がたくさんあります。道祖神は四辻や道端、村や町の境にあって魔除けをし、旅人の守りをしています。道祖神は夫婦和合の姿を描いた石像です。肩や頬を寄せ合っていて、とても微笑ましいのです。

道祖神の「道」は「満ち」溢れているという意味です。中国で「技」が「術」となり、「術」になったものが「法」となり、「法」となったものが日本に来て「道」になるのです。

対馬海峡を渡ると、いろいろなものが「道」になります。(茶道、華道、武道、香道、歌道)「道」というのは究極なもので、そこに「魂」が溢れているのです。

ですから日本のことを「日(霊)の本(ひのもと)」と言います。霊魂(みたま)の「霊」は、元々ヒ、ミ、チとも呼びます。日本という国の磁場は、実は「霊の元(ひのもと)」なのです。世界で生まれた「技」や「術」が日本に辿り着くことによって価値の再創造がなされ、新たに生まれ変わるのです。

道祖神には道(ロード)を守るという意味の他に、道の祖(元、親)という意味があります。なぜ道の祖が和合像なのでしょうか。それは日本の響きが和合・調和であるからです。

この世は全ての響きが溶け合い、混ざり合い、調和しあって一大音楽が流れています。実は人体も音が鳴っていて、心臓には心臓固有の音、肺には肺の音、胃には胃の音があります。

これを発見したのがイギリスのマナー博士という方で、博士はそれぞれの音を収録しました。お盆にパウダー状の白い砂を撒いて、サイマティックスという音波で胃の音を聞かせたら、砂は胃の形になったのです。心臓の音を聞かせると心臓の形に、肺も膵臓も、みな固有の音を発しています。

人体はコスモロジーで60兆の細胞を持つ小宇宙ですから、宇宙の構造そのものです。この宇宙は全て音、響き、波動、周波数、波長で成り立っています。ということは、宇宙のリズム、流れ、法則を知った時、このリズムに沿って生きることが「道」、日の本(ひのもと)を生きることだとわかってきます。

イスラム圏やユダヤ圏、キリスト圏などは裁き、戒律などで生きようとしますし、宗教に限らずドグマを持っている国々もそのドグマに生きようとします。しかし、実際は違うのです。宇宙には響きがあり、法則がありますから、そのリズムを探っていけばいいのです。

そうしますと、自分が共振しはじめ、どこかでそれと共鳴する人が出てきます。一人の「気づき」で共鳴し始めると、周りも共鳴し始めます。その共鳴が次々に共鳴を呼び、響きが響きを呼んでいきます。

日本の中心に「和合・調和」という原理があることに私達は感謝しなければなりません。


合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

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一般社団法人美し国「なでしこオピニオンの会」代表

☆日時:令和3年10月23日(土)18:00〜19:30

HPなどにて講演会&懇親会の実施をご案内しておりましたが、
新型コロナウィルス感染状況を鑑みてZOOMでの講演会といたします。
ご了承ください。

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【お問合せ】
美し国 事務局
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-42 神楽坂喜多川ビル5階
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2021年09月29日

言霊の華 第六四二号

『高次の自分を発見する』

教育学者で神秘思想家のルドルフ・シュタイナーは「その人物が本当に尊敬に値する人物かどうかというよりも、内面からの深い尊敬の感情を込めてその人物を見上げることが重要である。尊敬という意味深い感情が、見上げる高次のものへと自分を高める。私に高次の真理について語る人は私自身である」と言っています。

私が明恵上人や良寛和尚が好きで好きでたまらないという時点で、私が明恵であり、良寛なのです。人や仏と出会って相手を通して自分のことを学び、出会っているのです。

「最初は、高次の自我を自分の外に探さないといけない。魂の進んだ人から、自我の成長を学ぶことができる。(中略)自分より魂が進んでいる人の立ち位置に、いつか将来、自分も立つようになる」(シュタイナー)自分に高次の真理を語る先生には、自分自身がならないといけないのです。そこに尊敬とかあこがれとか、郷愁がないと成長は遂げられないのです。

そういう人に近づいていくと、どんどん魂が向上し、必ずその人のレベルに達するとシュタイナーは言っています。師匠を超えていかないといけないのです。そして、いつかあなたが人の前に立って、人様のために高次の真理を解き続けていくことになるのです。

悲しいかな、イエス・キリストの生前、弟子たちは本当のイエスに出会うことはできませんでした。亡くなった後に出会ったのです。

イエスの真実を見ることができ、聞こえていたのは「マグダラのマリア」だけでした。(「マグダラのマリア」は、新約聖書の中の、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの『福音書』に登場し、イエスとともに福音の旅をし、イエスの磔刑と埋葬、復活に立ち会いました。)

私は以前「人生は親心を知る旅」という詩にマリアのことを書きましたが、マリアは本当のイエスと出会っていたのです。マリアがどれだけ深い信仰心を持っていたのかは、最初にイエスが復活して現われたのがマグダラのマリアのところだったということでも判ります。

本当に出会うということは、他者の中に高次の自分を発見できるということなのです。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

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2021年09月22日

言霊の華 第六四一号

『中秋の名月に月を眺む』

宇宙の果てに行くと何処にいくのでしょうか。宇宙のことは天文学者に任せたらいいのですが、一般人にとって宇宙は、科学の対象ではなく芸術の対象です。

古来、日本人はこの宇宙を美として捉えてきました。明恵上人の

あかあかや あかあかあかや あかあかや
あかあかあかや あかあかや月

この有名な月を詠んだ歌がありますが、どこまでもどこまでもお月さまがあかあかと自分を照らし続けているという歌です。

日本文学に『配所の月を眺む』というものがあります。源氏物語にも出てきますが、光源氏が須磨、明石に流された時、毎晩のように須磨や明石の月を眺めるのです。何のためかと言いますと、それは浄化されるためです。菅原道真公は大宰府に流された時、月を見て和歌を作りました。

海ならず たたへる水の そこまでに
きよき心は 月ぞ照らさむ

「お月さまのように私のこころは真っ白です。私はやましいことは一切ありません。罪をえて京都からこの地に流されたのではないのです」ということを神に向かって言っているのです。

日本人にとって月を眺めることは、癒しと浄化の行為なのです。源氏物語に出てくる「須磨」の意味は澄ませるという意味で、「明石」は身の証を立てるという意味です。実にこの地は禊と祓の地でした。光源氏はずっとこの地で月を眺め、その輝きと自分の心を照らし合わせてどんどん心が澄んでいったのです。

アメリカはアポロ計画で科学的に月の開発をしてきましたが、日本は月によって心情開発をしてきました。これが日本人における宇宙です。十五夜お月さまや、かぐや姫物語などのように、月を神秘的なものとして捉えてきたのです。宇宙エネルギーなどとマニアックな言葉が氾濫していますが、宇宙というものをもっと哲学的に芸術的に表現してほしいものです。

「詩」としての宇宙は思考で判断する宇宙ではありません。心と直観、芸術的感性と霊性で捉えていくことです。宇宙と人間は並々ならぬ関係があるのです。

合掌 かむながらありがとうございます  

菅家 一比古

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